リファラル採用人事会第5回を開催~“Fanbase Recruiting MTG”へ改名しました~

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Fanbase Recruiting MTGの”F”ポーズです

こんにちは!MyRefer広報の岩田です。
MyReferでは、リファラル採用を推進する人事の皆さまがノウハウや悩みを共有できるコミュニティを運営しています。

5回目の開催となる今回のテーマは、”リファラル採用3.0~ファンベース採用~”。
MyReferが提唱している「リファラル採用3.0~ファンベース採用~」についてユーザーの皆様に事前告知させていただき、実際にノバシステム様、パーソルプロセス&テクノロジー様に社員をファンにする取り組みをご共有いただきました。(ありがとうございます!)

今回は、当日のMyReferからのお知らせと2社のリアルな事例についてご紹介させていただきます。ご都合があわなくて来られなかった方々、ご参加してくださった方々も、ぜひ読んでみてください。

ユーザー会開催への想い

カスタマーサクセス下方:
本日はお集まりいただき、ありがとうございます。リファラル採用を推進する人事の皆様のつながりを大事に、お悩みやノウハウを共有する場にできればと思います。

具体的に、リファラル採用の認知浸透をどうやっているか、社員の巻きこみにはどんな課題があってどう工夫しているか、MyReferをどのように活用しているか、などお互いに話しあっていけたらと思います。
人事の皆様に寄り添うMyReferでいたいという想いで、ユーザー会を大事に育てていきます!

第一部:リファラル採用をアップデートする“ファンベース採用”とは

なぜ我々はリファラル採用をアップデートするのか?代表鈴木より

代表鈴木:
我々MyReferは、リファラル採用の概念をアップデートすることを12月のPRイベントで大々的に発表する予定です。その前に、一番MyReferの身近なファンでいてくださっているユーザーの皆様にお伝えしたいと思い、この場を設けさせていただきました。

#なぜ、リファラル採用を3.0にアップデートするのか?

MyReferは、2015年にコーポレートベンチャーとして日本に先駆けてリファラル採用プラットフォームのサービスを提供開始し、これまで3000社を超える声を聞きながらアップデートを続けてきました。

もともと人材業界で採用コンサルティングに携わっていた身として、現状の人材業界における負の概念をアップデートしたいと思い、アメリカから日本に持ち込み、リファラル採用を提唱してきました。

  • 人事のみでする一過性の採用を、みんなで仲間集めをする持続可能性のある全員採用へ。
  • ナビやエージェントで応募して職歴書で判断される情報の不透明さから、友人の生々しい声を聞いて応募して自分の信用情報をもって判断される透明性のある採用へ。

それから、リファラル採用の市場が次第に加速していき、4年目となった現在は採用市場の当たり前になりつつあります。

そんななか、リファラル採用を展開するベンダーも増えていき、Twitterでリファラル採用についてつぶやく個人の方も増え、市場が広がってきている。これは大変嬉しいことですが、形式的に制度だけ導入したり、手段が目的化したリファラル採用を強制したりと、本質的ではないリファラル採用の広まり方もしてきてしまっています。

そこで、リファラル採用の本来の価値に気付いてもらうため、“リファラル採用3.0~ファンベース採用~”を提唱していきます。

#ファンベース採用とは?

ファンベース採用とは、社員が自発的に会社をおすすめしたくなるような関係作りから始まる採用です。

  • 「採用数」を確保することではなく、「ファンを増やす」ことや「自社を語る人が増えること」をKPIに。
  • 人事は、会社の中で最も自社のファンであり、おすすめしたい会社を創るディレクターに。
  • リクルーターは、自社に対して愛着心が高くて、サポーターとして自発的に応援してくれる社員に。

皆さまには、そんなファンベース採用を体現する、おすすめしたい会社を創るディレクターであってほしいと思いますし、我々がプロダクトとコンサルティングを通じて最大限のサポートをしていきたいと思っています。

▼リファラル採用は3.0へ~ファンベース採用の時代へ~前編
https://note.mu/suzuki_myrefer/n/n4a03586ac115

ファンベースなMyReferプロダクトへの進化!Tech住吉より

Tech住吉:
ファンベース採用を実現するため、プロダクトも社員が自発的におすすめしたくなるようなアプリへ進化させていきます。

リファラル採用をいかに効率化するか・簡単に紹介するかだけではなく、もっともっと社員が自社のファンになっておすすめしたくなるような機能を要件定義して開発しています。

ファンベース採用において重要なのは、社員に「共感」、「愛着」、「信頼」をもってもらうこと、そしてそのための“ストーリー”を伝えることです。自社の魅力や社内のニュースに触れやすくして共感や愛着を生み、そしてただの情報ではなく「ストーリー」があることでおすすめしたい動機が生まれると考えています。

直近では、「RPS*(リファラルプロモータースコア)&おすすめコメント」がタイムラインに流れるようになりました!他の社員のおすすめの声を伝播させることで、自社の魅力を再発見し、リファラル採用の加速をサポートします。
さらに、より社員がストーリーに触れられるように「社内ニュース」のメニューを追加しました。

より“ストーリー”を伝えるために、他にもさまざまな機能を絶賛開発中です。
MyReferのこれからの進化を、ぜひ楽しみにお待ちください。

*RPS(リファラルプロモータースコア):社員が自社のどこをおすすめしたかのデータを蓄積したスコア。理念・戦略・事業/仕事のやりがい/成長できる環境/文化・風土/一緒に働く人/働きやすさの6分類で設定。

第二部:リファラル採用施策共有会

ノバシステム株式会社

笹岡様:
ノバシステムは、システムインテグレーションとソフトウェア開発事業をしております。1982年創業で、2019年4月時点で従業員は401名。
私は人材業界出身で、2017年の12月から当社で人事をしております。最近パパになりました!

#採用課題は、エンジニアの経験者層の母集団形成

当社ではエンジニアの採用のみを行っていて、経験者層の母集団形成に苦戦しています。
求人媒体と人材紹介を活用していたのですが、求人媒体では未経験や新卒の方からの応募しか来ず、また人材紹介は採用単価が高いことが課題でした。
そこで、もともと少し起こっていたリファラル採用に着目し、リファラル採用のフロー明確化と紹介活性化のためにMyReferに手伝っていただいています。今回はリファラル採用の取り組みの一つ、リファラルグランプリについてご紹介します!

#リファラルグランプリの開催でアンバサダーを拡大していく

“リファラルグランプリ”を企画・開催しました。
なぜやったかというと、MyRefer上でリファラル採用に関するリアクションは多かったものの求人紹介のアクションが少なかったからです。実際に紹介してくれるアンバサダーを増やして、紹介の“アクション”を作れたらと考えました。

リファラルグランプリは、求人閲覧のユニークアカウント数が高かった個人を表彰しました。
たとえ応募や決定まで至らなくても、「どれくらいの人に見てもらえたか?」というファンを増やす行動をしたことを称賛しています。

また、個人の動きを活性化するために各チームリーダーへリファラルグランプリを積極的に参加していただくための声掛けをメンバーに対して行っていただくようお願いました。個人としてだけではなくチームの取組みとして行ってもらうことで、組織エンゲージメントが高まって社員の自社理解にもつながることを狙いにしました。

イベント開催まではMyReferを使って2週間に1回社内メール配信や1か月ごとに途中経過報告も行いました。
例えば、「○○日に途中発表するよ!」→「途中結果発表!」というように引き延ばし作戦をすることで「配信内容が無い」といった悩みも減り、注目も高めました(笑)。社員が意外と見てくれるんですよね。

4月からプロジェクトを始めて、7月にリファラルグランプリを開催した4か月間の成果としては、紹介してくれる人がなんと約4倍に増えました!そのうち入社承諾も2名出ました(うち一人は経験者!)。
リファラルグランプリは年1回開催して、文化形成のにしていきたいと思います。

#今後は、新卒採用への活用を

今後「インターンシップ×MyRefer」として、新卒採用への活用を検討しています。
当社では内定承諾者向けのインターンシップをやっています。予算を渡して、3ヵ月後に大学生向けのイベントを企画してもらう内容です。

MyReferを活用する狙いの一つ目は、効率的に集客できるからです。簡単にSNSで友人に送ることや拡散することができ、イベント一覧で予約者も把握しやすい。そして、参加してくれた人とはその後もメッセージのやり取りができます。

二つ目は、入社前からリファラル採用に関わってもらうことで、リファラル採用の文化を形成するためです。37年目の企業なのでSNSに抵抗感がある人も多いですし、新しい採用や組織づくりの形を根付かせるのは難しいこともありますが、未来の組織に向けて文化を作っていけたらと思っています。

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社 POS+COMPANY

山崎様:
POS+(ポスタス)カンパニーは、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社の中のPOSシステムの事業です。現在従業員は120名とパートナー様120名、急成長中のため社内カンパニー化し、採用を強化しています。

私個人としては、インテリジェンスに新卒入社し、「はたらくを楽しもう」というビジョンをボトムアップで浸透させたいという想いから新卒採用担当に3年間携わり、現在POS+カンパニーの事業企画グループにいます。

#POS+がリファラル採用に取り組む背景は、組織づくり

ライフネット生命保険の岩田さんの受け入りですが、「DIY」 と「組織づくり」には共通点があって、手作りのものは大事にするように、自分たちで作った組織こそ愛情をもちエンゲージメントが高まるのではないかと。
だからこそ「自分たちで新しい会社を創るという風土を醸成したい」と思っています。

#リファラル採用のKPIは採用数ではなくeNPSに

当社では、以前からリファラル採用制度はあったのですが、形骸化していて活動量もデータ化できていませんでした。
かつ、現場も忙しいので巻き込み方に工夫が必要で、ただ「友人を紹介してほしい」と言って採用数を目標においても「採用は人事の仕事」と思われてしまう可能性が高いと考えました。

そこでリファラル採用の目的である組織づくりの観点に立ち返り、「自分たちで会社を創っていこう」というスタンスのもと、リファラル採用のKPIを採用数ではなく、“eNPS”に設定しました。

eNPSとは、友人への自社のおすすめ度を10段階で数値化したものです。つまり、社員が会社のファンになっているかどうかが大事で、ファンになるいい会社を創った結果として、リファラル採用の応募数や採用決定数を増やしていけたらと考えました。

#アンケート調査を実施。ファン社員を集めて推進チームを結成

MyReferのコンサルティング支援をいただきながら、事前にアンケート調査を実施してeNPSを測りました。
アンケート調査と紹介実績をもとに課題をみながら施策の仮説検証をしていきます。

eNPSとその要因を分析して施策の方向性と優先度を決め、潜在ファンがファンに近づくように社員同士の相互理解を深める施策を打っていくことになりました。

まずはファン層の社員を8名アサインして推進チームを結成!現場のハレーションを防ぐために管理職も入ってもらい、月1でMTGを実施しました。採用数ではなく“おすすめしたくなる環境づくり”をミッションに活動してもらい、例えば、他己紹介リレーを始めたり、シャッフルランチを進めたりと、推進チームが全部動かしてくれています。

5か月間の活動結果、eNPSは残念ながら下がってしまった(増税の影響でかなり忙しかった……)のですが、自社を紹介した社員数が2倍に、採用数は6名に。
推進チームも「何がうちの課題何だっけ?」という議論が活発化し、現場社員からも「リファラル採用という言葉自体が、かっこいいですよね」という嬉しい声が聞こえてくるようになりました。

まだまだ開始5か月なので、これから引き続き風土醸成とリファラル採用の促進に取り組んでいきます!

おまけ:ユーザー会の名前を“Fanbase Recruiting MTG”へ改名!

これまでのユーザー会の名前”OurRefer”から改名します!
その名も……

 Fanbase Recruiting MTG!
(ファンベースリクルーティングミーティング)

リファラル採用を促進し、社員をファンにするおすすめしたい会社創りのディレクターとしての人事のコミュニティを育てていきます。

第三部:交流会

最後に、皆さまで人事交流会をおこないました。ご飯やお酒を楽しみながら、各社の悩みやノウハウを共有しました。とっても盛り上がり、新しい気づきなどもあったのではないでしょうか。

今回の参加企業様からはこんな声が寄せられました。

  • ファンベース採用の概念である自分たちの会社を好きになるという点に共感しました(食品系・人事)
  • イベントの効果的な活用方法についてイメージがわきました(Web系・人事)
  • 社員の推進チームを将来的に作ってやっていきたいと思っているので、とても参考になった(Web系・人事)
  • エンゲージメント向上のために、チームを組むことや、その中での役割、お知らせ配信の内容など様々な点で参考になった。(IT系・人事)
    etc…

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

Fanbase Recruiting MTGのこれから

今回も、たくさんの企業様にお越しいただき、各社の悩みや取り組み、工夫を共有して、
リファラル採用への理解を深めるよい機会になりました。

12月にはベンチャー分科会、大手企業分科会も開催し、今後は新卒採用や他業界ごとの分科会も予定しています。
全体のFanbase Recruiting MTGは、また来春あたりに開催予定です。皆さまのご参加心よりお待ちしております。

最後に、今回のテーマとなった「リファラル採用3.0~ファンベース採用~」については、12月10日のイベントにて正式発表させていただきます!ご来場お待ちしております。