ラクスを知ってもらうきっかけを作りたい──SNSでの日々の情報発信が20名の紹介に【トップリクルーター賞】

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株式会社ラクス

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株式会社ラクス
リクルーター:クラウド事業本部 楽楽勤怠事業統括課 堀田 健太さん
人事:経営管理本部 総務人事部 石川 美雪さん
従業員数: 連結:1,356名 単体:769名(2021年4月1日現在)
事業概要: クラウド事業、IT人材事業

自社の採用に変革を起こした会社と個人を表彰する祭典「Japan Referral Recruiting Award 2022」で、最も多くの友人に自社をおすすめして友人と企業の成長に寄与したリクルーターに贈る「トップリクルーター賞」として、株式会社ラクス ・堀田さんが表彰されました。2021年から2年間以上継続してリファラル採用活動に積極的に取り組み、これまで20名の方を紹介し、採用にもつながっています。また、SNSを通じて自社のことを積極的に発信し、全60万人のMyReferリクルーターのなかで累計友人閲覧UU数が1位に輝いています。

さまざまなつながりを活用してリファラル採用を自発的に取り組み、多くの人に自社を広めている堀田さんに紹介のきっかけやリファラル採用にかける想い、更にはリクルーターにとって重要なものをお伺いしました。また、そのように積極的な紹介が生まれている背景や人事の工夫を株式会社ラクス人事の石川さんに伺いました。

ラクスを知ってもらうきっかけを作りたい──SNSでの日々の発信からリファラル採用へ

この度は、「トップリクルーター賞」のご受賞おめでとうございます。2021年からこれまでに20名紹介して1名の採用につながっていますが、なぜ積極的にリファラル採用活動に参加しているのですか?

リクルーター・堀田さん:
当社のリーダーシッププリンシプル の一つに「自分自身の会社だと思う」という行動指針があります。それをもとに考えると、自分が働きたいと思った人と一緒に働くことができたら良いですし、自分を知っている人が入社してもらった方が自分も働きやすいと思ったからです。会社が大きくなると部署間のコミュニケーションが希薄になっていくと思うのですが、いろいろな部署に知ってる人がいると仕事がしやすいと思います。

また、採用は今後の会社の重要課題の一つだと思っているので、人事だけに任せるのではなく、自分自身が動いた方が良いのではと思ったからです。ラクスが好きなので、良い人がどんどん入ってきたら嬉しいなと思っています。

どのようなきっかけから自社を紹介することが多いですか?

SNSのつながりが多いです。Facebookの場合は、ラクスのことを発信していると昔からの友人から興味があると連絡もらうことが多いですね。転職を考えていて、SaaSやインサイドセールス、カスタマーサクセスに興味があるという相談から紹介に繋がっていきます。Twitterの場合、実際にお会いしたことがない方がほとんどなので、DMでやりとりをしたり、カジュアル面談サービスで話したりした中でラクスを紹介することが多いです。

ただ、あくまできっかけ作りで、すべてを説明して転職意向の高い方を紹介しているわけではないので、最初は人事の負担を増やすかもしれないと紹介することにためらいも感じていました。ですが、人事とのカジュアル面談で職種を提案してもらい、入社につながった方もいらっしゃいます。その方は、もともと転職を考えていなかったのですが、選考が進むにつれてラクスに興味を持つようになったそうです。

転職の潜在層から応募のきっかけを作り、そしてラクス社への入社につながったことは素晴らしいですね!

嬉しいですね。私のMyRefer経由で一度応募した人が、別のタイミングで違う経路から入社したパターンもありました。入社後に話す機会があってお礼を言ってもらえたのでよかったなと思っています。まずはラクスを知ってもらうことやきっかけを作ることが大切だと感じています。

また、実際に入社には至っていないですが、ラクスの話を聞きたいという話で3,4年ぶりに連絡をとった友人もいました。ラクスにいることを発信したことがきっかけで、久しぶりの人とも新たな関係性を築くことができたことが印象に残っています。

実際、ラクス社のどのようなところをおすすめしているのですか?

1つ目はビジョンです。「日本を代表する企業」になるというビジョンがあるので、一緒にそんな企業を作っていけたら面白いと思います。2つ目は働く環境です。ラクスは残業も少なく、人も優しい。10種類以上ある自社ツールを社内でも使っているので、業務効率化されていて働きやすいところが魅力だと思います。他にも質問を受けたときには、ミスマッチが起きないように正直に答えています。

堀田 健太さん 受賞コメントの様子
ファンスコア1万のMyReferダイヤモンドリクルーターとして、スコアがたまるのも一つの楽しみだという堀田さん。

MyReferリクルーターの中で最も多くの友人に求人を見てもらっていますが、SNSを活用して発信する上での工夫や想いを教えてください。

Twitterはもともと社内でインサイドセールスを立ち上げるときに、情報収集の手段として始めました。そこからTwitter経由の採用のためにも情報発信しようと思って会社名を出して発信するようになり、SaaSの営業というくくりでいうとおそらく日本最大級のフォロワー数にまでなりました。ラクスの中でもSNSで発信している人は多くないのですが、社内ガイドラインもあるので安心して運用しています。

SNSでは自分を通して会社を知ってもらうことになるので、まずは自分を好きになってもらうことを意識しています。ネガティブなことは投稿しない、嘘をつかない。発信でいうと、SNSだけではなく社内でも5年間毎日日報を書いています。

リファラル採用のリクルーターにはどのような資質が必要だと思いますか?

会社のことが好きであることと、会社のことを知っていることは大事だと思います。会社のことを好きじゃないと会話の中に話題として出てこないでしょうし、会社のことを知らないと伝えることができないので。もちろん「もっとこうなれば良いのに」と思う部分もありますが、私は会社のことが好きですし、好きになる努力をしようと思っています。

今後のキャリアの目標や展望を教えてください。

現在、新規事業である「楽楽勤怠」 の立ち上げをしているので、既存の「楽楽精算」や「楽楽明細」のようにサービスを大きくしていくことが目標です。そのためには、自分で“人を見つける力”も必要になってくると思っています。

私自身、前職は人材系の会社に勤めていたのですが、当時からもっとみんなが生き生きと働けるようになると良いなという想いがありました。今は自分の組織やチームのメンバーが生き生きと働いてくれたら良いなと思っていますし、今後は自分が力を発揮して生き生きしている人を連れて来られたら良いなと思っています。そのために、社内外に情報発信して貢献したい。会社のことをたくさんの人に広めて、自分と働きたい人やラクスで働きたい人を増やしていきたいと思っています。

社員が幸せになるような会社を目指し、自社採用力強化の施策のひとつとしてリファラル採用に取り組む

リファラル採用制度を取り入れている理由を教えてください。

人事・石川さん:
もともとエージェント採用の割合が多かったのですが、毎年採用人数が100名単位で増加する中で、エージェントだけだと採用が追いつきませんでした。採用チャネルを増やすため、自社採用力強化の施策の一つとしてリファラル採用を始めました。リファラル採用はマッチング率が高く、採用単価を抑えることもできるので、今後、より注力していく予定です。

実際に、堀田さんの紹介で来てくださった候補者の方も、ラクスに対して良い印象を持っている人が多い印象があります。おそらく堀田さんの魅力やラクスの発信から、面談に来る時点で「ラクスって良い会社なのだろうな」と思ってもらっているのでしょう。

リクルーターに自発的に紹介してもらうために工夫していることを教えてください。

以前、MyRefer上で行ったアンケート結果で、採用に関する情報が従業員に正しく行き渡っていないという課題が明らかになりました。そのため、現在は齟齬を生まないように、採用情報の周知の徹底を行っています。

具体的には、リファラル採用のルールや紹介方法に関するメールを定期的に配信しています。また、毎月上旬に今月のHOT求人としてどういうポジションを募集しているかを告知。さらに、「営業求人を紹介する場合、こういうポイントを紹介すると良いよ」など、それぞれの求人ごとに合ったアプローチ方法のアドバイスも配信しています。

今回の受賞を機に、今後の採用における目標や展望を教えてください。

まずは、社内へのリファラル採用情報の周知をしっかりと浸透させることです。その次に、リファラル採用で採用したい目標数を目指して、採用チャネルの中でリファラル採用を重要な位置づけで確立したいと考えています。そして、社員が幸せになるような会社を作っていきたいと思っています。

編集後記

採用を自分事化し、リファラル採用に積極的に取り組むトップリクルーターならではの話を伺いました。日々、SNSを通して会社のことを発信し、自社のブランディングや組織成長に寄与されています。また、SNSを通した転職相談も多く、実際に転職潜在層の入社につながったエピソードは、会社のことをたくさんの人に広めて自分と働きたい人やラクスで働きたい人を増やしていきたいと考えている堀田さんらしいエピソードだと感じました。

自社採用力強化の施策のひとつとしてリファラル採用を始め、アンケートを行い、より良い制度にしようと工夫している株式会社ラクス様の事例でした。今後も、日本を代表する企業になるというビジョンにむけて、従業員と友人の“つながり”をベースに、採用・組織づくりを期待しています。