採用マーケティングがカギ!企業が求める人材を確保する方法とは

更新
押さえておこう!採用マーケティング

どの企業も優秀な人材を確保したいために、現在の採用市場の競争は激化しています。そこで優秀な人材採用の手段として注目を集めているのが「採用マーケティング」です。消費者マーケティングの考え方を活かして採用活動を行えば、企業が求める優秀な人材を確保しやすくなります。
そこで今回は、採用マーケティングの概要をはじめ、注目されている理由や実行するうえで欠かせない工程などについてご紹介します。

押さえておこう!採用マーケティングの概要

まずは、採用マーケティングの概要について理解しましょう。

採用マーケティングとは

採用マーケティングとは、採用活動にマーケティングの考え方を取り入れた考え方です。

採用マーケティングは既存の「応募」「選考」「内定、決定」「入社」の一過性の採用プロセスから脱却し、企業の採用プロセスをマーケティングに近しい視点で捉え、応募前の「認知」「興味」「ファン化」を促進させる活動や入社後の「定着」「活躍」「異動」「退職」至るまでをフォローしていく持続可能性のある採用活動です。

採用活動におけるマーケティングの重要性比較表

これまでの採用活動は、自社の採用戦略に基づいて採用したい人材に情報を届け、興味関心を惹きつけて、応募をしてもらうというものでした。しかし今求められている採用活動はそれにとどまらず、採用した人材の定着、退職者へのアプローチ、再雇用も視野に入れた仕組み作りにも取り組む必要があります。

採用マーケティングのターゲット

採用マーケティングを実践するうえでもっとも重要なのは、ターゲットを理解することです。
求人広告や人材紹介を活用したこれまでの採用活動では、基本的に転職顕在層に向けてアプローチを行っていました。採用マーケティングではそれに限らず採用ターゲットを決定し、ターゲットに魅力的に感じてもらえる情報コンテンツを作成し、いかにそのターゲットに情報を届けるか施策を考えると同時に、転職顕在層に加えて潜在層、退職者、過去不採用になった応募者、内定辞退者にもアプローチする方法を考えることになります。

転職顕在層

転職顕在層に含まれるのは、主に転職を検討している方です。
転職メディアをはじめ、転職エージェントやハローワークなど、さまざまな転職支援サービスを利用することが考えられます。

転職潜在層

経済産業省の調査、「人材像WG参考資料集」で「転職に関心があるが未経験」という人々を対象に行った調査の結果、「転職を意識したことはあるが、特に転職に向けた活動は行っていない」「転職に向けた情報収集や転職会社への登録等は行っていた(行っている)が、応募や面接等は行っていない」「転職に向けて応募や面接等を行っていた(行っている)が、転職できていない」といった潜在転職者が全体の23.2%を占めていました。

また、Linkdinの調査では、

  • ユーザーの約80%は、転職潜在層である
  • ユーザーの70%は口コミや、SNSにより転職活動の情報収集をしている
  • 転職者はリクルーターからの声がけを待っており、63%のユーザーがリクルーターから声がかかることを嬉しく思っている

という結果が出ており、転職潜在層には、優秀な候補者が眠っており、知人などの声掛けやアプローチによって顕在化するケースが多いと考えられます。

自社の社員

採用マーケティングでは自社の社員もそのターゲットに含まれます。社員に自社のファンになってもらうための社内広報(インターナルコミュニケーション)や社員が最もパフォーマンスを発揮できるポジションに配置するためにコミュニケーションを行なっていく必要があります。
例えば、転職潜在層が口コミやSNSで情報収集をしているということは「もっとも自社の真価を語れる人材(=自社の社員)」が自社のファンになり、情報発信者になってもらうことが、転職潜在層への有効なアプローチ方法であると考えられます。

アルムナイ(退職者)

採用マーケティングにおいては、退職者も採用候補に挙がります。そこで注目されているのが「アルムナイ」です。アルムナイは「卒業生」や「同窓生」という意味の言葉で、採用マーケティングにおいては退職者を指す言葉として使われます。一度退職した元社員とのつながりを保ち、再雇用する仕組みがアルムナイ採用です。

元社員を再雇用するアルムナイ採用を活用することで、すでに自社の文化を知っており、かつスキルの高い人材を採用できます。さらに、一度自社を離れたことで他社の知識やノウハウを身につけている人材を採用できるということもメリットです。

過去不採用になった応募者、内定辞退者

さらに、採用マーケティングでは選考途中で不採用になった方や内定を辞退された方も、時期が変わることでスキルマッチができたり、意向醸成が可能になったりするケースが想定できるため、採用候補に挙がります。こういった方々との繋がりを資源として維持して採用に活かすことは、各企業において激化する採用活動を成功させるために必要です。

なお、このように自社の選考候補になりうる、退職者、過去不採用になった応募者、内定辞退者のデータを蓄え、管理することをタレントプールと言います。

タレントプールとそれを活用するデータベースリクルーティングの方法については別記事にまとめておりますのでご参照ください。

タレントプールを活用したデータベースリクルーティングのメリットと促進するための3つのステップ
https://i-myrefer.jp/media/lab/database-recruiting/

背景を知ろう!採用マーケティングが注目される2つの理由

背景を知ろう!採用マーケティングが注目される2つの理由

採用マーケティングは、人材採用に注力している企業を筆頭に多数の企業で行われています。では、なぜ採用マーケティングに注目が集まっているのでしょうか。その理由には以下の2つがあります。

潜在層を獲得する必要が出てきた

転職者の母数は2015年から2025年にかけて、18万人減少する見込みです。これは転職市場の約7%に相当し、採用数も比例して減少します。こうした中、従来の採用手法である求人広告や人材紹介を活用した採用活動を続けても、優秀な人材を確保するのは困難です。なぜなら、優秀な人材であればあるほど知人からの声かけなどにより、転職顕在層になる前に転職する可能性があるからです。

優秀な人材は、今いる企業での活躍と他の企業での可能性を頭の片隅に入れて活動しているので、何らかのきっかけさえあれば転職に向けて即行動します。このような人材を獲得するためには、転職顕在層だけでなく、潜在層、退職者にもアプローチする必要があるのです。

価値観に合わせた情報発信が必要になった

労働基準法が見直され、多くの企業が働き方改革に取り組んでいます。さらにインターネット環境が整った頃に育ったミレニアル世代の社会進出によって個人と社会の関係も変化しています。
現在は、「社会的にどのような役割を果たせる事業なのか」「上司・同僚・部下には、どのような人がいるのか」「やりたい仕事ができ、将来自分のなりたい姿に近づけそうな企業か」「ワークライフバランスはどうか」など、個々人のライフステージやビジネス観によって、転職理由が分散しているように見受けられます。

そこで重要になるのが、「自分に合った働き方とは」「キャリアアップするために何が必要か」という気持ちを持った潜在層や退職者に、自社の働き方や既存社員についての情報を発信することです。潜在層、退職者に自社の活動を認知してもらえば、いざ転職しようと思ったときに転職先の候補として検討対象に挙がりやすくなります。

実行する前にチェック!採用マーケティングに欠かせない工程

お伝えした通り、採用マーケティングは採用前だけに限らず、退職後まで持続可能で有効な関係を持つことです。
実際に採用マーケティングを行う際の工程を確認しましょう。以下のようなファネルの形になります。

マーケティングにおけるフェーズ表

採用マーケティングの工程は細かく分類すると20ものフェーズに分かれますが、大きく分けると「採用までの社外の候補者」「社内の自社の社員」「元社員としての社外の候補者」の3つのコミュニケーションに分かれます。
重要なのは社内外の「ファンを創る」ことです。では実際に社内外の「ファンを創る」にはどうすればよいのでしょうか。

まずは採用マーケティングで社内のファンを創ろう

社内のファンを創ることが社外のファンを創ることにも近道となります。自社の社員は会社と最も近しい存在で、社員が発信する情報はリアリティがあり正しく自社の価値や魅力が伝わりやすいためです。

そして社内のファンを創るためには社内広報(インターナルコミュニケーション)が重要です。
社内広報の目的は様々ですが主に以下のようなものがあります。

  • 企業理念やビジョンなどの理解促進・浸透を図る
  • 部署間、社員間の相互理解を促進する
  • 最新の経営情報を共有する
  • 社内コミュニケーションを活性化する
  • 会社の文化、風土を醸成する
  • 倫理観やコンプライアンスなどのマインドを醸成する

これらは従業員エンゲージメントを向上させるのに寄与し、企業のファンを創造します。

一方で社内広報の一般的な課題でどう効果測定をすればいいのかわからないということをよく耳にします。
こちらの課題を解決するための資料をご用意しておりますのでぜひご一読ください。

「ファン創造」という採用マーケティング活動とリファラル採用の関係性
https://i-myrefer.jp/media/resource/resource_10/

社内のファン創りに成功すれば社外のファン創りも加速するでしょう。

採用マーケティングで社外のファンを創るために

社外のファンは大きく2パターンに分かれます。採用前の社員候補と元社員です。
それぞれどのようなコミュニケーションを取ればよいのでしょうか。

転職潜在層

転職潜在層はまだ転職を考えていない、転職を意識したことはあるが、特に転職に向けた活動は行っていない人たちです。

その人たちにはニーズが高まるときに備え、自社の存在を認知してもらう、転職意向を醸成するようなコンテンツでコミュニケーションを行ないましょう。単純な求人情報のみでなく、ニュースレターを多様な角度から配信することがおすすめです。
たとえば、自社のイベントの案内や社員インタビュー、会社独自の研修やセミナー情報、入社後のキャリアパスなどが効果的です。

転職顕在層

転職顕在層は既に転職を考えている人たちなので、企業の運用するSNSやWebメディアなどでの情報発信に加えて、web広告や記事を掲載するなどの広報活動によるアプローチが効果的です。発信する情報や広告の内容を採用ターゲット寄りにして、自社への応募の意向を醸成するため距離を縮めましょう。

アルムナイ(退職者)

退職者は自社と他社の視点をあわせ持つ貴重な人材です。もし、自社に戻ってきてもらえれば活躍する可能性は高いですし、アルムナイの方が持つ情報は自社にとって有益なものです。
自社とつながり続けるために同窓会などのイベントを企画し、呼び込むなどが効果的です。

リファラル採用が採用マーケティングを加速させる

リファラル採用で採用マーケティングの加速度を上げるために

戦略的に自社社員を巻き込み、自社のファン創造をするリファラル採用では、企業の採用マーケティングを加速することが可能です。転職顕在層および潜在層に向けた採用活動の中でも、リファラル採用は潜在層、退職者、過去不採用になった応募者、内定辞退者に向けてアプローチが可能となります。

リファラル採用とは?

リファラル採用とは、自社社員の紹介や推薦といった自社リソースを使って人材を獲得する採用方法です。自社で活躍する社員の紹介から採用に繋がるため、応募者は仕事内容や職場環境、人間関係について事前に情報を得ているだけでなく、自社の価値を知る社員から情報を受け取るため、正しく自社の価値を応募者に届けることができ、マッチング率・定着率の向上が期待できます。

リファラル採用についてはこちらの記事もあわせてご参照ください。

求人で注目されているリファラル採用とは?メリット・デメリット

リファラル採用を活用することによって、採用マーケティング活動の各フェーズにおいて、下記のような施策を実行することが可能となります。

採用ターゲットの選定から情報コンテンツの配信

自社の魅力を採用ターゲットに届けるためには、どのようなコンテンツを配信したらよいか、どのような社員を巻き込めばよいか、適切なタイミングはいつか、コンテンツの効果は良かったのか(情報がシェアされたか、紹介されたか)を計測する。

自社社員による転職潜在層へのリーチ(紹介)

社員が友人に対して勧めた自社の強みや特徴は?社員がなぜ自社を友人に勧めないのか?について、促進されていない人や部門の特徴を考え改善策を考察する。

転職潜在層を自社のファンにさせる

配信されたコンテンツ(情報)の質は、採用ターゲットに訴求できる内容であったのか、被紹介者の応募率や反応を見てPDCAを回転させる。

入社した人材の非戦力化、更なるスキルアップのための社内異動を促進

他従業員による他薦異動や、自薦異動含め個々のWILLとスキルに合わせた受け皿を用意する。※辞める前に活躍できる部署があるか探す

入社した人材の退職

良好な関係を持てるよう退職者をマネジメントする。アルムナイデータベースを作り従業員データを資産化する。

退職した人材の出戻り採用の促進

転職先で活躍をしている自社の退職者を囲い、出戻り採用のための求人を訴求したり、退職社員への自社ニュースを配信したりする。

退職した人材が自社の顧客に

自社と親和性のある業態に転職することで、退職した社員がお客様になることはよくあるため、退職社員への販促マーケティングを行う。

MyReferを活用して採用マーケティングを推進し、採用競争を勝ち抜こう

MyReferで採用マーケティング活動を活性化させよう

MyReferはリファラル採用を中心に、採用マーケティング活動を促進するための「社員への広報活動や情報コンテンツの配信」「データの計測や可視化」「従業員や繋がった転職潜在層の資産化、タレントプール」「退職社員のマネジメト」などを可能にし、戦略的に採用マーケティングを実現するうえで役立てられるツールです。
採用マーケティングはこれからの採用活動を勝ち抜くにはなくてはならない戦略です。
社内外のファンを増やすことで将来の採用候補者の母数を増やし、優秀な人材を獲得しましょう。ぜひ一度MyReferにお問い合わせください。