採用マーケティングがカギ!企業が求める人材を確保する方法とは

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押さえておこう!採用マーケティング

どの企業も優秀な人材を確保したいために、現在の採用市場の競争は激化しています。そこで優秀な人材採用の手段として注目を集めているのが「採用マーケティング」です。消費者マーケティングの考え方を活かして採用活動を行えば、企業が求める優秀な人材を確保しやすくなります。
そこで今回は、採用マーケティングの概要をはじめ、注目されている理由や実行するうえで欠かせない工程などについてご紹介します。

押さえておこう!採用マーケティングの概要

まずは、採用マーケティングの概要について理解しましょう。

採用マーケティングとは

採用マーケティングとは、採用活動にマーケティングの考え方を取り入れた新しい考え方のことで、求人誌、自社のWebメディア、SNSやイベントなどを通して自社に興味を持ってもらい、継続してアプローチして自社のファンを増やすことが目的です。採用マーケティングは、採用自社の採用戦略に基づいて採用したい人材に情報を届け、興味関心を惹きつけて、応募をしてもらうという従来の採用フローだけにとどまりません。それに加えて、採用した人材の定着、退職者へのアプローチ、再雇用も視野に入れた仕組み作りにも取り組みます。

採用マーケティングのターゲット

採用マーケティングを実践するうえでもっとも重要なのは、ターゲットを理解することです。
転職メディアを活用したこれまでの採用活動では、基本的に転職顕在層に向けてアプローチを行っていました。採用ターゲットを決定し、ターゲットに魅力的に感じてもらえる情報コンテンツを作成し、いかにそのターゲットに情報を届けるか施策を考えると同時に、転職顕在層に加えて潜在層、退職者、過去不採用になった応募者、内定辞退者にもアプローチする方法を考えることになります。

転職顕在層

転職顕在層に含まれるのは、主に転職を検討している方です。
転職メディアをはじめ、転職エージェントやハローワークなど、さまざまな人材紹介サービスを利用することが考えられるため、企業の運用するSNSやWebメディアなどでの情報発信に加えて、求人広告を出すなど広報活動によるアプローチが効果的です。発信する情報や広告の内容を採用ターゲット寄りにして、潜在層に含まれる方々との距離を縮めましょう。

潜在層

経済産業省が「転職に関心があるが未経験」という人々を対象に行った調査の結果、「転職を意識したことはあるが、特に転職に向けた活動は行っていない」「転職に向けた情報収集や転職会社への登録等は行っていた(行っている)が、応募や面接等は行っていない」「転職に向けて応募や面接等を行っていた(行っている)が、転職できていない」といった潜在転職者が全体の23.2%を占めていました。

このように、潜在層には、転職を考えていない方や転職の見込みがある方が含まれます。採用ターゲットを確保するためには、潜在層にもアプローチすることが大切です。

退職者

採用マーケティングにおいては、退職者も採用候補に挙がります。そこで注目されているのが「アルムナイ」です。アルムナイは「卒業生」や「同窓生」という意味の言葉で、採用マーケティングにおいては退職者を指す言葉として使われます。一度退職した元社員とのつながりを保ち、再雇用する仕組みがアルムナイ採用です。

元社員を再雇用するアルムナイ採用を活用することで、すでに自社の文化を知っており、かつスキルの高い人材を採用できます。さらに、一度自社を離れたことで他社の知識やノウハウを身につけている人材を採用できるということもメリットです。

過去不採用になった応募者、内定辞退者

さらに、採用マーケティングでは選考途中で不採用になった方や内定を辞退された方も、時期が変わることでスキルマッチができたり、意向醸成が可能になったりするケースが想定できるため、採用候補に挙がります。こういった方々との繋がりを資源として維持して採用に活かすことは、各企業において激化する採用活動を成功させるために必要です。

なお、このように自社の選考候補になりうる、退職者、過去不採用になった応募者、内定辞退者のデータを蓄え、管理することをタレントプールと言います。

背景を知ろう!採用マーケティングが注目される2つの理由

背景を知ろう!採用マーケティングが注目される2つの理由

採用マーケティングは、人材採用に注力している企業を筆頭に多数の企業で行われています。では、なぜ採用マーケティングに注目が集まっているのでしょうか。その理由には以下の2つがあります。

1.潜在層を獲得する必要が出てきた

バブルの崩壊による企業の経営難、ひいては終身雇用の崩壊により転職市場が盛況したことから、現在の採用市場は競争が激化しています。こうした中、人材紹介サービスを活用した採用活動を続けても、優秀な人材を確保するのは困難です。なぜなら、優秀な人材であればあるほど知人からの声かけなどにより、転職顕在層になる前に転職する可能性があるからです。

優秀な人材は、今いる企業での活躍と他の企業での可能性を頭の片隅に入れて活動しているので、何らかのきっかけさえあれば転職に向けて即行動します。このような人材を獲得するためには、転職顕在層だけでなく、潜在層、退職者にもアプローチする必要があるのです。

価値観に合わせた情報発信が必要になった

経済の成熟にともない、人々の転職を考えるきっかけは多様化しています。
これまでは、企業の知名度や安定性、収入などが主なきっかけになっていました。対して現在は、「社会的にどのような役割を果たせる事業なのか」「上司・同僚・部下には、どのような人がいるのか」「やりたい仕事ができ、将来自分のなりたい姿に近づけそうな企業か」「ワークライフバランスはどうか」など、個々人のライフステージやビジネス観によって、転職理由が分散しているように見受けられます。

そこで重要になるのが、「自分に合った働き方とは」「キャリアアップするために何が必要か」という気持ちを持った潜在層や退職者に、自社の働き方や既存社員についての情報を発信することです。潜在層、退職者に自社の活動を認知してもらえば、いざ転職しようと思ったときに転職先の候補として検討対象に挙がりやすくなります。

実行する前にチェック!採用マーケティングに欠かせない工程

実際に採用マーケティングを行う際の工程を確認しましょう。

  • 1.要件定義…どのようなスキルが必要か、優先順位はどうするかなど求める人材像を明確にする
  • 2.認知…自社のWebメディアや説明会、SNSなどを利用して自社情報を発信。平行してタレントプールを活用し目ぼしい人材に情報を伝える
  • 3.応募…自社のWebメディアや外部メディアへの求人情報の掲載、社内イベントなどを活用し応募者数を増やす
  • 4.面接/内定…書類選考、面接の通過率を増やし、内定者数を増やす
  • 5.定着…相談役の設置、社内環境の改善を行い、社員満足度を高める
  • 6.離職…退職者面談、アンケートなどを実施して社内の環境改善に活かす、再雇用や転職先で顧客となることを想定し繋がりを保つ

上述した工程を基本とし、PDCAを回して改善を繰り返すことで、より効果的な採用マーケティングを実現できます。ぜひ参考にしてみてください。

リファラル採用で採用マーケティングの加速度を上げるために

リファラル採用で採用マーケティングの加速度を上げるために

戦略的に自社社員を巻き込み、自社のファン創造をするリファラル採用では、企業の採用マーケティングを加速することが可能です。転職顕在層および潜在層に向けた採用活動の中でも、リファラル採用は潜在層、退職者、過去不採用になった応募者、内定辞退者に向けてアプローチが可能となります。

リファラル採用とは?

リファラル採用とは、自社社員の紹介や推薦といった自社リソースを使って人材を獲得する採用方法です。自社で活躍する社員の紹介から採用に繋がるため、応募者は仕事内容や職場環境、人間関係について事前に情報を得ているだけでなく、何かトラブルがおきても知人である紹介者に相談しやすいため、マッチング率・定着率の向上が期待できます。

求人で注目されているリファラル採用とは?メリット・デメリット

リファラル採用に注入する採用マーケティングの視点

リファラル採用を促進することによって、採用マーケティング活動の各フェーズにおいて、下記のような施策を実行することが可能となります。

1.採用ターゲットの選定から情報コンテンツの配信

自社の魅力を採用ターゲットに届けるためには、どのようなコンテンツを配信したらよいか、どのような社員を巻き込めばよいか、適切なタイミングはいつか、コンテンツの効果は良かったのか(情報がシェアされたか、紹介されたか)を計測する。

2.自社社員による転職潜在層へのリーチ(紹介)

社員が友人に対して勧めた自社の強みや特徴は?社員がなぜ自社を友人に勧めないのか?について、促進されていない人や部門の特徴を考え改善策を考察する。

3.転職潜在層を自社のファンにさせる

配信されたコンテンツ(情報)の質は、採用ターゲットに訴求できる内容であったのか、被紹介者の応募率や反応を見てPDCAを回転させる。

4.入社した人材の非戦力化、更なるスキルアップのための社内異動を促進

他従業員による他薦異動や、自薦異動含め個々のWILLとスキルに合わせた受け皿を用意する。※辞める前に活躍できる部署があるか探す

5.入社した人材の退職

良好な関係を持てるよう退職者をマネジメントする。アルムナイデータベースを作り従業員データを資産化する。

6.退職した人材の出戻り採用の促進

転職先で活躍をしている自社の退職者を囲い、出戻り採用のための求人を訴求したり、退職社員への自社ニュースを配信したりする。

7.退職した人材が自社の顧客に

自社と親和性のある業態に転職することで、退職した社員がお客様になることはよくあるため、退職社員への販促マーケティングを行う。

MyReferで採用マーケティング活動を活性化させよう

MyReferで採用マーケティング活動を活性化させよう

MyReferはリファラル採用を中心に、採用マーケティング活動を促進するための「データの計測や可視化」「従業員や繋がった転職潜在層の資産化、タレントプール」「退職社員のマネジメト」「情報コンテンツの配信やシェア」を可能にし、戦略人事がPDCAを回すうえでぜひ取り入れていただきたいツールです。ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。