内定者が大丸松坂屋百貨店の「好き」を語る。横のつながりを作り、新卒リファラル採用促進へ【オンライン内定者懇親会潜入レポート】

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 21卒採用はオンラインでの選考が多く、学生と企業がお互いに理解を深めるきっかけが少なくなっています。そのため内定を出して終わりではなく内定後も丁寧にコミュニケーションを継続して関係を築いていくことが重要です。一方で、22卒の学生は就職活動の早期化が進んでいます。そんななか、どのように21卒内定者のフォローをしながら、22卒の新卒採用を進めていけばよいのでしょうか?

 今回は、21卒の内定者のフォローとして、オンライン懇親会にてワークショップを行い、一緒に22卒のリファラル採用に取り組み始めた大丸松坂屋百貨店様の事例をご紹介します。リファラル採用導入の背景について人財開発部の三浦氏、百田氏にお話を伺いました。また、8月21日に開催したオンライン内定者懇親会に潜入したレポートもご紹介します。

株式会社大丸松坂屋百貨店
人財開発部 三浦慎介氏
人財開発部 百田光里氏
従業員数: 3,550名(2019年11月時点)
事業概要:

百貨店事業

その他企業様の導入事例をまとめています!
下記からダウンロードください。

リファラル採用導入・運用事例『サービス産業編』

脱百貨店、変革を起こす人財を持続的に採用するためリファラル採用を開始

株式会社大丸松坂屋百貨店 人財開発部百田氏
人財開発部百田氏

今回、22卒採用でリファラル採用に取り組むことにした背景を教えてください。

三浦氏:
現在、当社は百貨店の新しい形に挑戦し、大きな変革期の真っただ中にいます。脱百貨店をキーワードに、グループ一丸となってアーバンドミナント戦略や不動産、保育、金融事業など未来を見据えた事業展開を行っており、さらに昨今の新型コロナウイルス感染拡大により業界全体としても変化が求められています。そんななか、百貨店というイメージだけに縛られず、会社の未来の方向性に共感して、変革を起こすことができる人財を求めています。

新卒採用ではもともとナビサイトを使っていましたが、応募を待つだけでは百貨店業界や販売に興味をもつ学生だけのエントリーに限られてしまいます。従来の百貨店のイメージを持つ方だけではなく、挑戦・変革の想いを持つ学生に出会うために、小規模な就活イベントやダイレクトリクルーティングに取り組んできました。それにより、求めている内定者の採用は進んできたのですが、また次年度の採用ではそういった学生を探すために0からの再スタートになってしまっていたのです。

当社が求める“変革を担う人財”である内定者から後輩を紹介してもらえたら、一過性ではなく持続的に優秀な人財の採用につなげていけるのではと思い、リファラル採用に注目しました。

百田氏:
学生は身近な人の話を信用しますよね。私が新卒採用を担当するなかで、当社に応募してくれる学生から「先輩からいい会社だと聞いた」と身近な人からのおすすめから受けてくれる人が多い実感がありました。
また21卒の採用活動では、コロナの影響でなかなか想定通りの採用活動ができなかったので、22卒採用では新しい採用手法に挑戦してみようと思ったのです。

“変革を担う人財”である21卒内定者と一緒に、新しい採用手法に取り組むことにしたのですね。リファラル採用をするにあたって「MyRefer Campus(マイリファーキャンパス)」を選定した理由を教えてください。

三浦氏:
実は昨年もツールなしでリファラル採用について呼びかけてみましたが、内定者が紹介する動機をつくることが難しく、上手くいきませんでした。どれくらいの人が興味を持ってくれて紹介してくれていたかなども分からない状況で、結果として4名の応募があったのですが、内定にはつながりませんでした。

それに対して、MyReferがあれば内定者がアプリを使ってSNSで気軽に紹介してくれるのではと思いました。内定者もどのようなイベントや求人を紹介するかわかりやすく、人事としても活動状況を可視化しながら促進していくことができます。また、すでに当社のグループ企業で活用しているところがあったので、選ぶ上では安心しましたね。

百田氏:
MyReferでは内定者に社内ニュースを配信するだけでなく、どれくらいニュースに興味があるかが分かることも魅力でした。昨年はチャットアプリを使っていましたが、なかなかコミュニケーションが促進されませんでした。採用活動を目的に社内のことを知ってもらい、入社までのモチベーションを高めてもらうための個別フォローにも活用していきたいと思います。

MyReferの導入はじめに「オンライン内定者エンゲージメントパック」を実施されることになりましたが、どのようなことを期待していますか?

百田氏:
今年はまだ内定者全員で集まる機会を設けられていません。例年やっている座談会や懇親会ができず、内定者のフォローをどのようにするか悩んでいたところだったので、オンラインのエンゲージメントワークショップがいい機会になるのではと考えました。
自分の就職活動を振り返っていただくことで、内定者のモチベーションが上がることを期待しています。それが結果として、次の後輩への紹介につながるといいなと思いますね。

三浦氏:
内定者同士の初めての顔合わせの日なので、内定者同士で入社への想いを知ることで、まずは横の関係性を深めることができればと思っています。

最後に、今後の展望を教えてください。

三浦氏:
初めての取り組みですが、今後の採用の一つ大きな手法の柱にしていきたいです。リファラル採用の文化が根付いていけば、来年、再来年の内定者に広げていき、さらには内定者だけではなく社内の従業員にも拡大させていきたいと思っています。

どうしても採用は人事がやるものだとイメージがあると思いますが、従業員にも全員で取り組んで“採用を自分ごと化”してもらえるようにしたいですね。それに伴って会社のことをよく知ったり、社内のコミュニケーションのきっかけになったりと、最終的に会社のみんなが同じベクトルへ向かっていきたいと期待しています。

オンライン内定者エンゲージメントワークショップに潜入!

さて、8月21日にオンライン内定者懇親会を開催しました!今回はその様子をレポートします。

21卒の内定者同士、初めての顔合わせです。17名の内定者がZoomでつながって、まずは一人ずつ準備してきたスライドを共有しながら、自己紹介がスタート。一人ひとりがさまざまな「好き」を語る、今後の変革を担う個性豊かなメンバーが集まっていました。そして人事担当責任者から内定者に向けたお言葉や経営方針のお話をいただいて、前半戦が終了です。

後半戦では、MyReferのカスタマーサクセスが加わり、オンライン内定者エンゲージメントワークショップを開始します。ミッションは3つです。

  • Mission1 内定者同士のソーシャルスタイルを理解しよう
  • Mission2 大丸松坂屋百貨店の理解を深めよう
  • Mission3 大丸松坂屋百貨店の魅力を発信しよう

Mission1 内定者同士のソーシャルスタイルを理解しよう

まずはソーシャルスタイル診断から。自分がどのタイプか診断したあと、グループワークのアイスブレイクとしてお互いのソーシャルスタイルをみんなで共有しあいました。
ソーシャルスタイル診断の結果

Mission2 大丸松坂屋百貨店の理解を深めよう

大丸松坂屋百貨店はどういう魅力があるのか?企業の魅力を4Pのフレームワークで考えました。4Pとは、「Philosophy 理念・目的」「Profession 仕事・事業」「People 人材・風土」「Privilege 特権・待遇」。
まずは個人ワークで、4Pのなかで2つを選び、それをもとにマンダラチャートで詳細な魅力を8つ書き出していきました。
マンダラチャートワーク

その後、チームでZoomのブレイクアウトルームに分かれて、グループワークを行います。発表者、書記、タイムキーパーを決めてディスカッション。自分たちの就職活動の軸を振り返りながら、どの項目が多かったか、深堀するとどのような魅力があるか、会社の魅力をまとめるとずばりどんなことが言えるかを話し合いました。

発表は1チーム3分で!それぞれのチームが自分たちの考える“大丸松坂屋百貨店の魅力”を発表しました。2チームの発表内容を抜粋してご紹介します。
チームで発表

内定者Aさん:
「私のチームでは、“理念・目的”と“仕事・事業”を選ぶ人が多かったです。深堀をすると、事業ではアーバンドミナント戦略や不動産、地域の活性化にも取り組んでおり、企業理念と絡めて社会の未来を創っていくところに魅力を感じていました。まとめると、従来の百貨店にとらわれない柔軟さがあり、ホスピタリティの軸を大事にしながらも時代の変化に対応していくところが会社のいいところだと思います」

内定者Bさん:
「私たちは、“仕事・事業”と“人材・風土”についてです。事業は、脱百貨店という新しい概念を作りつつ、百貨店のいいところも残しているところが魅力。サステナビリティやSDGsに興味を持つ人も多かったです。人材は、社員の雰囲気が魅力的で、面接からも個性を大事にしていることが感じられました。また女性の方が多くて勤続年数が長いため、ライフスタイルも尊重してもらいながら働けるのではと思います。まとめると、お客様に対しても、社員に対しても、社会に対しても、“一歩進んでいる”点が魅力だと思います」

Mission3 大丸松坂屋百貨店の魅力を発信しよう

最後に、魅力を発信するためのリファラル採用サービス「MyRefer」をご紹介しました。

MyReferカスタマーサクセス:
内定者の皆さんは就職活動を終えた先輩として、これから就職活動をする後輩の相談にのるなかで、ぜひ今日考えた魅力を伝えていってほしいです。

大丸松坂屋百貨店の求める人財像は“「好き」をエネルギーに未来を創ろう”。今の状況下なかなかリアルで出会うことが難しいなか、今日前のめりで参加してくれた皆さんのように「好き」に情熱を持っている方がいたら、ぜひ気軽に紹介してください。

「MyRefer」アプリでは、大丸松坂屋百貨店の求人・説明会の情報を手軽に友人に紹介するだけでなく、社内報が見られます。入社までに会社への理解を深めるためにもご活用ください。

オンライン内定者エンゲージメントワークショップに参加した内定者の感想

  • 他の内々定者が、会社のどこを魅力だと思っているのかを知れたのが面白かった。
  • 自分が考えていたこと以外にも、他の人の意見を聞けることで、改めて会社に対する理解が深まり、有意義な時間となりました。
  • グループワークを通じて「なぜこの会社を選んだのか」について改めて振り返りをすることができた。
  • 内々定者同士初めてコミュニケーションをとるには丁度いい内容のグループワークで、自然と仲を深められました。
  • 自分自身が感じた魅力と、他の内定者の方が感じた魅力を相互に知ることができた。魅力について話し合ううちに、それぞれの実現させたいこともわかってきた。

オンライン内定者懇親会を終えて

百田氏:
内定者同士のつながりができて、とてもみんなが楽しそうに参加してくれて嬉しかったです。会社の魅力を考えるのは難しいと思いましたが、改めて入社までに就職活動を振り返っていただけてよかったです。人事としても予想以上に深く内定者の話が聞けて、新しい発見がありました。

改めて個性的でエネルギーにあふれる内定者の方々は、業績が厳しい中でも変革を続けていく当社に必要な存在だと感じました。皆さんのように「好き」なことがあって、それを挑戦のエネルギーに変えられるような人と働いていきたいと思うので、最後に紹介したアプリもぜひ使ってみてほしいなと思っています。

編集後記

コロナ禍のなかでの21卒内定者のフォローと、完全オンラインでの22卒新卒採用の始まりにゆれる新卒採用。今回は、21卒内定者のオンライン懇親会にてワークショップを行い、内定者同士で就職活動や魅力を振り返りながら、一緒に22卒のリファラル採用へ取り組み始めた事例をご紹介しました。

大丸松坂屋百貨店様では、会社の方向性に共感し、変革を起こしていける人財と出会うために、リファラル採用を始めました。今回、前のめりにワークショップに参加し、変革に共感している内容を見て、まさに「好き」をエネルギーにする21卒内定者の方々が集まっていると感じる機会となりました。21卒の内定者とともに、22卒の素晴らしい出会いにつながるよう、引き続きご支援させていただきます。

21卒内定者のフォローや完全オンラインでの22卒新卒採用戦略に悩んでいる企業様、お気軽にMyReferにご相談くださいませ。

▼内定者同士の理解を深めるワークショップを実施し、後輩へのリファラル採用を支援するパッケージプランはこちら。
https://i-myrefer.jp/corp/download/42/input/

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