新卒理系リファラル採用エピソード――紹介者・応募者の自主性を尊重し、満足感の高い就職活動を【大日本住友製薬】

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「人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する」を、企業理念として掲げ、革新的な新薬の研究開発に取り組む大日本住友製薬様。内定者の60%が入社の決め手を「社員の魅力」だと回答する同社では、研究・開発職の新卒採用でリファラル採用を導入。2019年11月・12月には、内定者紹介限定のイベントを開催し、50名以上の応募があったそうです。そして、21卒では2名が内々定承諾となりました。

実際、どのように内定者が紹介して、学生側はどのように就職活動を進めてきたのでしょうか?2020年新卒入社の社員(紹介当時・内定者)と、紹介で入社内々定している後輩の生の声から、ニューノーマルな就職活動の模様をお届けします。

Episode01. 多趣味で研究熱心な後輩がマッチするのでは?
後輩の就職活動のきっかけに、企業との“つながり”を作るイベントを紹介

【紹介した社員】 大日本住友製薬株式会社 開発職 Aさん(写真左)
2020年4月、大日本住友製薬に新卒入社。開発職として、現在は担当する施設の患者情報の考察や、CRA(臨床開発モニター)業務の研修を受けている。趣味は、高校から始めたバレーボール。
【内定した友人】 九州大学大学院 薬学府(修士課程) Bさん(写真右)
大学の研究室にて、がんと体内時計とのリンクを明らかにすることで臨床における治療応用を目指した研究を行っている。趣味は、高校1年生から始めたアコースティックギターや、料理など、多数。

同じ研究室で机を並べていたことが、紹介のきっかけに

お二人の関係性と、AさんがBさんを紹介したきっかけを教えてください。

紹介者Aさん:
大学の研究室が同じでBさんは私の1つ下の後輩です。研究テーマは違ったのですが隣の席で仲良くしていました。

私は就職活動に熱心に取り組んでいて、企業研究やESなどの提出資料、面接内容などをマメにまとめていました。自分が就活のときには研究室の先輩から色んな情報をもらってありがたかったので、私も研究室の後輩の就職活動に役立ててもらおうと思って共有していたんです。その流れでBくんから就職活動についてよく相談を受けていました。

友人Bさん:
Aさんは開発職、私は研究職志望なので職種の違いはありましたが、Aさんは業界全体や企業の特徴、求める人物像などのポイントを非常に的確に伝えてくださるので頼りにしていました。

紹介者Aさん:
そんなとき、当社の内定式でリファラル採用の説明を受けました。11月に内定者紹介限定のイベントを開催すると聞いたので、「MyRefer」を使ってBくんを紹介することにしたんです。
就職活動の相談では特段自分の考えを推していたわけではありませんが、Bくんの研究内容的にも人柄的にも当社に合うかなと思ったので「興味があれば、紹介でイベントに参加してみる?」とMyReferでイベントの応募ページを送りました。

また私自身、就職活動の中で人事の板倉さんに早い段階からコンタクトしていただいて、企業の人とつながりを作ることの重要性を感じていました。板倉さんのように何でもフラットに聞ける方とのつながりがあることで、色々な情報も頂けますし、安心感もあります。リファラルイベントが、そういうきっかけになればいいなという想いもありました。

Bさんのどういうところが、大日本住友製薬様にマッチすると思って紹介したのでしょうか。

紹介者Aさん:
Bくんは、多趣味で面白い後輩です。私は研究職で応募をしていないため詳細は把握していなかったですが、当社には「アングラ研究(水面下で自由裁量で行う研究)を推奨する」という、業務の一部の時間を自由な研究時間として使っていいという風土があります。これは、多趣味で研究熱心なBくんにマッチすると思いました。

友人Bさん:
まさに、アングラ研究を推奨する風土に惹かれました。私がいつも楽しそうに研究をしている姿をAさんが見てくれていたからこそ、紹介してもらえてよかったです。

紹介者Aさん:
また、就職活動を通して、当社の社員がすごく接しやすく、おおらかな印象がありました。そういう意味では、個性的なBくんに合うかなと思いましたね(笑)。

一方で、内定者からの紹介では「選考が通ったら絶対に入社しないといけない」という意識を持ってしまうのではという不安も少しありました。最終的な入社の判断は自分自身ですべきだと思うので、「紹介することはあくまでも“きっかけ”だから、自分の価値観で企業をフラットに選択してほしい」と強調して伝えていました。

研究職の社員との対話から、自由な風土を体感

11月の内定者紹介限定イベントに参加した感想はいかがでしたか?

友人Bさん:
私が最も興味のある研究職の方々に直接話を聞くことができ、企業で行われている研究についてイメージがつきました。懇親会の場も含めてかなり食いついて質問をしてしまいましたが、研究が好きだということが伝わったはずです(笑)。

その後、3月からの本選考ではどのように進めていましたか?

友人Bさん:
新型コロナウイルス流行の影響により、どの企業もオンラインで選考が進みました。中にはオンライン面接で気まずい空気になってしまう企業もありましたが、大日本住友製薬は常に話しやすい空気を作ってくださいました。ただ、第一志望だったこともあり緊張して思うように自分を出し切れないこともありました。だからこそ、事前にイベントに参加して、人となりを知っていただいていて良かったと思います。


明るい人となりの友人Bさん

改めてBさんが大日本住友製薬に入社を決めた理由を聞かせてください。

友人Bさん:
アングラ研究推奨に代表されるように、研究者の自由な発想を大事にする企業文化と制度があるからです。11月のイベントで研究職の方々に色々と話を聞いて、本当に自由な発想で研究をされているんだということが伝わってきました。また、面接の中でも私の研究の話に興味を持って前のめりに聞いてくだり、その風土が垣間見えました。

そして、人事の板倉さんともイベント以降MyReferでメッセージのやり取りをしていて、大日本住友製薬の情報だけではなく、就職活動全般における視点やヒントをたくさんいただきました。特に就活がいきづまってきたタイミングでも連絡をくださって助かりましたね。色々な情報を仕入れたうえで、最終的に自分で選択したので納得感もとても高いです。

最後に、お二人のこれからの目標について聞かせてください。

紹介者Aさん:
私は色々なことを経験して、「この治験なら」と任せてもらえるようなジェネラリストになることが目標です。そのためにも、まずは開発職としてマスターすべきことを身に付けることが必要だと思います。幸い、社内に頼りになる先輩がたくさんいるので、一つひとつ学びながら目標に近づいていきたいです。

友人Bさん:
私は人に喜んでもらえることが好きです。なので、大きな夢としては、患者さんの健康に貢献できる薬を開発して多くの人に幸せになっていただくことです。また、大日本住友製薬では自分の研究分野以外でもアイデアをどんどん出せる環境があると聞いているので、私も積極的に色々な部署の人とアイデアのやり取りをしながら、研究者としての能力を磨いていきたいと思います。

Episode02. 先輩からのリアルな声、リファラルイベント、インターンから幅広く情報を集めて入社を決断


リファラル採用を支えた2020年新入社員の皆さん(紹介活動当時・内定者)

【紹介した社員】 大日本住友製薬株式会社 研究職Cさん
2020年4月、大日本住友製薬に研究職として入社。趣味はスポーツ全般と旅行。
【内定した友人】 京都大学大学院・生命科学研究科(修士課程) Dさん
学部時代はアルツハイマーに関する研究を行っていたが、修士では免疫系の研究室に所属。趣味はライブ、読書、散歩。

ラボの先輩後輩。後輩も製薬業界へ興味があったから、就職活動を始めるキッカケに紹介

お二人の関係性と、CさんがDさんを紹介したきっかけを教えてください。

紹介者Cさん:
研究室の、先輩後輩の関係です。研究テーマが同じで、5人くらいのグループで一緒に研究していました。研究室全体の人数もそれほど多くなかったので、学生同士のつながりが強かったと思います。

私は製薬会社中心に就職活動をしており、Dさんも製薬業界に興味があると聞いていたことから、就職活動の相談に乗っていたんです。そして10月の内定式でMyReferの案内を受けてすぐに、DさんにMyReferからLINEで「内定者紹介限定イベント」を紹介しました。

友人Dさん:
研究科としては様々な業界に就職する人がいる中で、私たちの研究室ではCさんを含む3名の先輩が製薬企業に就職したんです。私も製薬業界に最も興味があったため、色々な情報をいただいていました。

なぜ、Dさんを大日本住友製薬様に紹介したのでしょうか。

紹介者Cさん:
まだ本格的な就職活動シーズンに入る前でしたが、Dさんは製薬業界に強いモチベーションがあることを知っていたので、就職活動を始めるひとつのキッカケになればと思って紹介をしました。

また、研究室で普段やり取りをする中で、Dさんが真面目に研究に打ち込む姿も見ていたため、入社後にも活躍してくれるのではないかと思ったことも、紹介した理由のひとつです。

Dさん、内定者限定イベントの紹介を受けた時、どう思いましたか?

友人Dさん:
率直に、ラッキーだと思いました(笑)。その時点で製薬業界をメインに受けることは決めていたので、業界への理解を深めたいと考えていたからです。お互いに良く知る先輩からの紹介であることも、信頼できました。

とはいえ、製薬業界の中では研究職と開発職のどちらに応募するのか決めかねていました。大日本住友製薬の内定者紹介限定イベントは、研究職と開発職、両方のリファラルの場だったため、一度に両方の職種について話を聞くことができる良い機会だなと思いました。

研究職か、開発職か。じっくり悩んで出した結論は――

Dさんはどのように就職活動を進めていきましたか?

友人Dさん:
ほぼ製薬会社に絞って就職活動をしていました。冬の間は実験で忙しくてなかなかインターンシップにも参加できず就職活動に時間が割けませんでしたが、先輩の先輩やその同期の方など、とにかく研究室のつながりを頼って社会人の方々に直接話を聞く機会をつくりました。

その後実際に選考が始まると、新型コロナウイルスの影響で説明会やイベントが中止に。そこで、企業ホームページの情報をみたり先輩に話を聞いたりと、手探りで対策をしていきました。

悩んでいた研究職と開発職については、どうやって選んだんですか?

友人Dさん:
11月のリファラルイベントに参加した時、研究職と開発職、両方の社員から話を聞きましたが、その時は決めることができませんでした。そこで、人事の板倉さんに悩んでいることを相談したところ、「前例として研究職と開発職、会社によって受け分けている学生もいるよ」とアドバイスをいただきました。

その時まで、私はどちらかに絞って応募するものだとしか考えていなかったのですが、「そういうこともできるんだ!」と気付き、企業の特徴に合わせて「この企業は研究職」「ここは開発職」と受け分けていくことにしたのです。他にも板倉さんには色々な質問をしましたが、MyReferのアプリではSNSのようなチャット形式でメッセージのやり取りができて良かったです。

就職活動を進めて、最終的にDさんが大日本住友製薬に入社を決めた理由を聞かせてください。

友人Dさん:
リファラルイベントの印象がとても良かったので、2月に開発職のインターンシップに参加しました。そこで、直感的に「この会社で、開発職として働きたい!」と感じたんです。インターンの時に感じたこの気持ちの熱量が、就職活動の終盤になってもずっと続いたことが一番の決め手です。

それに加えて、社員の方々が「やりたいことを発信していけば、実現できるよ」とおっしゃっていました。それはつまり、社員それぞれが自分の目標を持ち、日々取り組んでいるということです。そういう環境も含めていいなと思い、大日本住友製薬に開発職として入社を決めました。

リファラル採用の活動を通じてよかったところや不安だったところを教えてください。

友人Dさん:
情報源がCさんだったから、すごく信頼できました。そして、身近な人から話を聞いて、自分のなかである程度“会社や仕事のイメージ”をもったうえでイベントやインターンに参加できたことがよかったです。イメージがあることでよくも悪くもギャップが生まれるので、自分自身と合うかどうかを実感して、最終的に自分が納得して決めるうえで役立ったと思います。

紹介者Cさん:
活動自体に不安はとくになかったですね。私も納得して入社を決めてほしいと思っていて、会社とのマッチングや直感は本人次第だと思っていました。最終的に選んでくれたらもちろん嬉しいと思っていましたが、あくまでも就職活動のいい“きっかけ作り”になったことがよかったと思います。

内定者リファラル採用に取り組む人事のこだわりとは?


採用担当と内定者(紹介者)との、「就活時からの信頼関係構築」がリファラル採用には重要

人事の板倉さん、2組のエピソードを聞いていかがでしたか?21卒でのリファラル採用の取り組みについて教えてください。

板倉氏:
2組のお話にあったとおり、リファラル採用は理系学生の就職活動のいい“きっかけ”になったのではないかと思います。2019年10月からリファラル採用を開始して内定者の紹介で50名以上に限定イベントに参加してもらいました。その後人事としてはMyReferのチャットで定期的に連絡をとったり、現場社員をリクルーターとして紹介したりしました。MyReferのコンサルタントの方からのアドバイスで、就活開始となる3月にイベント参加者に改めて連絡したのも効果的だったと思います。

私は、就活生と接する際に最も心がけていることは、「ありのままの姿で、正直に対応する」ということです。そのように接してきた中で、当社に入社してくれる方を心から信頼しています。この気持ちで内定者の主体性にお任せして一緒に働きたいという目線で声をかけていただいたことが、双方のマッチングの高さにつながったのではないでしょうか。結果として2人の内々定承諾につながりましたが、内々定承諾率は通常エントリーに比べて2.6倍でした。

リファラル採用での応募者は、先輩からリアルな話を聞いているからこそ、当社のありのままの魅力が伝わって、志望度が高くなったと思います。また、オンライン面接の影響で学生が100%の実力を出し切れなかった場合でも、内定者からの推薦情報や限定イベントで先に接点を持っていたことで、学生の個性や魅力を事前に知ることができました。

今後、22卒新卒採用にはどのように取り組んでいきますか?

次の22卒採用については、今回協力いただいた20卒新入社員に加え、21卒内定者にも加わっていただき、2年分の先輩社員でリファラル活動に取り組んでいきます。引き続き、紹介限定イベントなども開催する予定です。

今のご時世ではなかなかリアルで会いづらく、当社の魅力である「人のよさ」、「社風」などを伝えきれるか不安もあります。ただ、会えないからと言って諦めるのではなく、常に何かできることがあるはずだ、と考えて採用活動に取り組んでいます。
22卒採用では、オンライン中心でもいい出会いをたくさん作れるように、社員や内定者と一緒に取り組んでいきたいと思っています。

編集後記

限られた時間で、いかに自分に合う企業や仕事を見つけ、就職活動を進めるのか――研究室で日々実験に励む理系学生にとって、非常に難しい問題です。そのような中で、信頼できる研究室の先輩からの紹介というのはよい“きっかけ”になります。

2組のエピソードとも、同じ研究室の出身で、お互いの人間性や研究に対する姿勢を理解していたからこそ、双方にマッチした良い事例でした。そして後輩の就活相談にのるなかで、あくまでも選択肢の一つとしてフラットに紹介していることが印象的でした。

内定者や学生の自主性を尊重した大日本住友製薬様のスタンスも、自律心の高い学生の採用につながったのではないでしょうか。人事が一人ひとりの内定者と丁寧なコミュニケーションを取っていくことが何より重要です。

新卒採用でリファラル採用を取り入れたい企業様、よかったらお気軽にMyReferにご相談ください。